トッカグンとの遭遇。

僕は陸も海も空も辞めたダメ元自衛官

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

辞める者は、ぼくだけではなかった。

やっとのことで退職手続きに動き出したかと思えば、1日の内の大半は同期とは別行動となった。 その間、なにをやらされるかと言えば、徹底した身辺整理、貸与品の手入れと言うものだった。 衣類の手入れ、名札の除去はもちろんのこと、靴だってかなりの時間を…

「やめんなや」

辞めると決めても、正式な許可が降りるまで通常通り訓練を受けなければならなかった。 ちなみに教育期間中の平日の夜、僕たちの区隊は1時間程度、教室にかんづめされ自習させられていた。 そんなある夜、いつものようにみんなで自習をしていると、1枚の紙が…

すぐにバレた。

教育隊の同期に僕が自衛隊を辞めようと区隊長に相談をもちかけたことがバレた。 班長に相談しないで、班長を飛ばして区隊長にまず相談してしまったこともあり、なんだか以前にも増して班長との距離感を感じるようになった。 辞めるにも、いわゆる「ひきとめ…

自衛隊は、辞めるにも日数がかかる。

区隊長に辞める意思を伝えてから、ほどなくして2人で話し合いをした。 ちなみに、班長には辞める相談や意思を伝えてなかったのだ。 今だからこそ言えるが班長よりも区隊長の方が個人的には相談しやすかったのだ。 なにを区隊長から言われても僕の気持ちは変…

辞めたいです。

教育期間中のある日。 場所は隊舎の屋上だった。僕らは、「目視で距離感覚をつかむ訓練」をしていた。 屋上から見渡し、区隊長が見える建物を指差し、距離にしてどのくらいあるのか? と言うことをあれこれ教えてくれる内容だった。 屋上から下がる時、区隊…

足をケガした同期。しかし、その扱いは。。

訓練中にケガをすることはある。 ケガをしないようある程度のことは、班長達も気をつかってくれていたのだと思う。 しかし、それにしては良く殴られ、蹴られしたものである。 そんな教育隊の訓練中に、同期で同じ班の仲間が足をケガした。 教育隊中に、ある…

1つの小便器を2人でわかち合う友情。

連帯感。それは教育隊にいると常々感じることである。 しかし、同じ時間に起きて、同じ飯を食って、同じ訓練を受け、同じ時間に寝ていると… やはり、同じ時間にウンコをしたくなる。 大便器が埋まるのは仕方ない。早い者勝ちだから、みんな必死だ。 しかし、…

シコりんぴっくと、オリンピック。

自衛隊の教育隊で週末を迎えると言うことは、シコりんぴっくが、おおいに開催されることになる。 オリンピックではなく、シコりんぴっくだ。 当時は、班員みんなでテレビ台に何冊もエロ本を集めていた。 週末になると、みんな隠さず、堂々とエロ本を持って、…

本気を出すからな。

楽しかったGWも終われば、まずは、新入隊員が駐屯地に戻って来るか? そこを班長、区隊長らは心配するのである。 僕らの区隊は全員きっちりと帰って来た。 そこで区隊長は、「よく帰ってきたな!」 とほめて?くれたものの。 「これまでは、お遊びだ!」 「…

引き出しが落ちてた?

自衛隊名物の一つ、それは台風である。 身辺周りの整理整頓がしっかりなされていない場合、新入隊員が屋外で訓練している最中に、手の空いている班長達が、新入隊員のロッカーや、ベッドを荒らしに来るのだ。 台風には大きいのから、小さいのまでサイズは様…

ヤバいのが前から来たぞ。

あれは三佐以上の連中だったのではないか?と、今となっては思うが、いかんせん記憶があいまいだ。 あの日は、駐屯地内で式典かなにかがあったのか、道を隊列を組んで歩いている僕らの前に、その連中は向かって来ていた。 10人いない位の列。 しかし、あきら…

教育隊のGW中に買うと…

GWも折り返しとなると心境は、段々と教育隊に戻った時のことを頭の中で考え出すことが多くなってくる。 さすがに手ぶらで教育隊に戻るのは、気が引けたこともあり、無難にお酒でも買っておくことにした。 もちろん、自分の班長用にだ。 区隊長も必要だろう。…