エアコン・扇風機なしの生活。
陸上自衛隊時代、エアコンはおろか、扇風機さえない居住区で過ごす期間があった。
使えないのではない。そもそも部屋に備え付けられていなかったのだ。
そんな中で制服や軍服をアイロンがけすると、どうなるか?
5分と経たずに汗が吹き出してくる。
基本的に夏場は、何もしていなくても軽く汗ばんでいるのが通常状態であった。
なにがたまらないかと言えば、就寝時は必ず毛布をかぶって寝ることを強要されたことだ。
理由は、上官からこう通達されていた。
「君たちが風邪をひくといけないからだ。」と。
狂っていやがる。
同期と良くそんなことを言っていた。
エアコンなしで猛暑の中、毛布をかぶって寝るなんて、なんと寝苦しいことかと思うかもしれないが、昼間の厳しい訓練から生まれた疲労が絶大な睡魔を連れて来るため、即寝できる。
今思うと、当時良く寝れたものだと感心できる。