夏だ!海だ!ボートだ!
夏の海でボートこぎなんて、夏!って感じがするかもしれないが、僕が海上自衛隊の教育隊にいた時代・時期は秋から冬にかけての季節と言うこともあって、寒空の中、極寒の海にボートで繰り出すと言うものだった。
ボートの大会があったこともあり、週に何度も訓練の一貫としてボートこぎがあった。
同期が、チームごとに分かれてボートの訓練にあたっていた。
1隻につき10名程だっただろうか、その位の人数に分かれて練習していたのだが、それぞれのチームで、それぞれの練習内容を考えて実践していたものだった。
中でも印象に残っているのは、ボートの後部にバケツをロープでくくりつけると言うものだった。
ボートに結んだロープを後方3メートルくらいのところでバケツの取っ手に結び、海中に落とす。
ただそれだけのことなのに、ものすごい抵抗力が生まれるのだ。
その状態を続けると、バケツを外した時、ものすごい推進力の向上を感じることができるのだ。
たんなるバケツが大の大人10人を弱らせるのだから驚きだ。