トッカグンとの遭遇。

僕は陸も海も空も辞めたダメ元自衛官

ポンコツ。

 教育隊では、予防接種だったり健康診断だったりと、教育期間だけでも自衛隊内部の医療機関に何度も足を踏み入れることがある。
 まず印象に残っているのは予防接種だ。
 腕をまくり、注射針を刺された瞬間のことだった。 
 自衛隊の看護士が、「あっ…まっ。いっか。」
 あの言葉は一体…?
 これは今でも謎だが、注射をしている時に不安になるようなことを言うのは、やめてほしいものだ。
 
 次にあったことは…
 自衛隊内部の医療機関に行く前に、上官が何度も何度も健康診断表(確かそんな風な名称だった)を持ったか?と、くどい位に僕たち新入隊員に確認をくりかえした時のことだ。
 あげくのはてには、上官が隣同士でも、確認しあえ!と確認に確認をした上で、医療機関に向けて出発した。
 そして、医療機関に着いた時、事件は起こった。
 「上官、健康診断表を忘れました!」
 1人の新入隊員が言いはなった。
 僕をふくめ、その場にいた全員が思ったはずだ。
 あの状況下で、なぜ、こんなことが起きるのか?と。