入隊には、誓約書が絶対条件。
新しい制服、新しい靴。
すべての支給品が、新品だった。
みんな格好だけは、どこからどう見ても自衛官。と言った風貌だった。
そして頭は、みんな坊主に毛が生えた程度に刈られてしまっていたことは言うまでもないだろう。
教育隊に着隊した時に見た髪を染めたヤツや、ロン毛君、あるいは、リーゼント風のヤンキーじみたヤツらも、仲良く坊主グループに仲間入りしていた。
そして、迎えた入隊式。
今でも、かろうじて覚えている文言が…
「…ことにのぞんでは、身をもって、責務の完遂につとめ、もって国民の付託にこたえることを誓います。」
と言うような言葉が、最後に間違いなくあったことだ。
簡単に言うと
「命令とあらば、死んでみせます。」
と言っているのだ。